短答試験を突破すれば、約70%の人が弁理士になれます。
今後の弁理士試験は、そうなります。
論文試験は、定型の訓練を真面目にやれば、必ず合格できます。
だから。なにがなんでも、短答試験に合格してください。
わたしは、合格率が史上最低であった平成25年の短答試験に合格しました。
完全独学、勉強期間6カ月、39点での合格でした。
振り返れば、偶然にも高効率な勉強法を実践できていたと思うのです。
短答試験は、正しい勉強を600時間もやれば、だれでも合格できる試験です。
特別な才能は不要です。人一倍の努力と熱意だけで十分でしょう。
この1年間と少し、同期合格者の体験談を聞く機会があり、
また、さまざまな体験談を読み、自分自身の体験や試験研究も併せて、
短答試験合格法を考えてきました。
短答試験合格に、王道はあります。
弁理士試験の受験勉強はつらいものです。いろいろな犠牲を伴います。
その努力を、合格に直結させる方法が、ここにあります。
以下、具体的に示します。
①配点の傾向
これまでは、おおむね下記配点比率で±1点の幅がありました。
しかし、平成28年度からは足切り制度が導入されますので、
配点が固定化されると推定します。
特実/商標/意匠/不著/条約
=20/10/10/10/10点 ⇒合計60点
②短期合格したい人、なかなか合格できない人の目標点
特実/商標/意匠/不著/条約
=12/ 6/ 6/ 9/ 6点 ⇒合計39点≧39点
・合格率は50%。十分に勝負できます。
・不著で稼ぎ、残りは6割を目指すのがベストパフォーマンスです。
・不著には、いくつあるか問題が出題されません。高得点を狙います。
※審査官などの短答一部免除者が不著のみを受験するため、易しい
・③に示す得点を目指す前段階として、②を意識したほうが良いです。
③確実に、合格基準39点を取るための目標点
特実/商標/意匠/不著/条約
=14/ 7/ 7/ 8/ 6点 ⇒合計42点≧39点
・得点の確率揺らぎを考慮し、42点を目標にします。
・上4法は、7割を狙います。
8割は目指しません。そんな時間があったら論文対策をしましょう。
・条約は、PCT規則に歯が立たないので、足切り回避の6点を狙います。
④上四法の勉強法
(1) 条文の理解を最重点にする
『得点が伸びない諸悪の根源は、体系別過去問集にある』
体系別過去問集を使用する場合は、下記に気を付けてください。
・常に、条文を参照しながら、問題を解くこと
・1肢ごとに、真剣に正誤を検討すること
・4法対照条文ノートなどに、設問のポイントをまとめること
・主体、客体、時期、手続き、効果の何を問われても対応できること
※条文を理解するために、過去問を解くのです。
なぜならば、短答試験は条文の理解を問う試験だからです。
※条文を音読したり、講義を録音して聞く勉強法もあるそうです
(2) 問われる頻度の高い条文を、重点的に学習する
LECの体系別過去問集の巻末に、条文別頻出度ランク表があります。
各問題の難易度は、参考になりません。
(3) できるだけ1冊に情報を集約する
お薦めは、PATECHの四法対照整理ノートです。
記憶のコツは、復習の回転速度を上げること。知識の集約が大切です。
(4) 4法の比較に、常に注意を払うこと
特許法の記憶をベースにして、残り3法は差分だけを記憶します。
(5) 判例、青本の趣旨、審査基準は、過去の出題範囲から広げない
『有限にして完成度を高める(納富美和)』
新しい重要判例は別です。プロダクトバイプロセスクレームなど。
手を広げ始めるとキリがないし、出題される題材は限られています。
(6) 法改正部分は、予想問題で十二分に対策する
昨年度も、法改正部分からの出題が目立ちました。
出題範囲も狭いので、得点効率は最高級です。これは落とせません。
(7) 第184条の3シリーズは、過去問+予想問題で対策する
条文数が多く、過去問だけでは対応できません。
(8) 実用新案法は、過去に出題された条文の予想問題で対策する
出題される条文は限られていますが、過去問だけでは対応できません。
(9) 理解系の記憶は長持ちするので、なるべく、青本の趣旨で記憶する
あわよくば、論文試験にも一発合格できます。
(10) 暗記系の記憶は、語呂合わせを活用して効率的に覚える
私は記憶力に自信がなく、語呂合わせ開発にかなりの時間を割きました。
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⑤下三法の勉強法
(1) 基本書の理解と、過去問中心で十分に対応できる
※PCT規則以外は、上四法よりコスパが高いです。
(2) 不・著は、最低でも8点、できれば満点を狙う
※『不・著が合否の分水嶺』です。
(3) PCT規則は、勇気をもって捨てる
※どうせ、みんなできないから差はつきません。
皆が出来なければ、3点でも足切り救済措置が期待できます。
最後に。
短答試験の合格率は約10%です。
少なくとも、勉強時間で上位20%に入ることが、競争のスタートラインです。
月に80時間程度の勉強が、最低ラインと考えます。
また、『LEC生のライバルはLEC生』です。
そこから頭2つ3つ、抜け出す戦略が必要です。
本ブログが、その戦略の一助になれば嬉しいと思っています。
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